中学の英語教科書を語順にそって訳してみる  その32

〜英語の基礎力をつけるための語順和訳と音読〜
‘Power Your Future’ その4

第6段落―第7段落
途中から参加して戸惑っている人もいるかと思いますので最終段落まで、全体に細かく語順訳をしていきます。

  
Reyhan Jamalova is one of those people.
Reyhan Jamalova is          レイハン・ジャマロバは‥である(です)
one of                         〜の一人
              → レイハン・ジャマロバは〜の一人である
those people        そのような人々
             (エネルギー問題を解決しようと努力している人々)
            
  → レイハン・ジャマロバはそのような人々の一人である

Reyhan is a student in Azerbaijan.
Reihan is a student     レイハンは学生である(です)
in Azerbaijan        アゼルバイジャンの
              → レイハンはアゼルバイジャンの学生である

When she was fifteen, Reyhan invented a device to make electricity from rain.
When           ‥の時
she was fifteen       彼女が15歳だった
              → 彼女が15歳だった時、
Reihan invented      レイハンは発明した
             → 彼女が15歳だった時、レイハンは発明した
a device          aはその後に数えられるものがくることを示す冠詞。
             「一つの」と訳した方が良い場合もあれば、訳さない方が
             自然な場合もある。「装置、道具」
             そのままでは、「レイハンは発明した・一つの装置」となり
             ますが述語動詞のinventedは日本語では最後にもってくるこ
             とになるので、「レイハンは一つの装置・発明した」となる。
             「装置」と「発明した」とはそのままでは不自然なつながり
             ですので、何かを入れることになります。
             → 「を」ですよね。したがって、
             → 彼女が15歳だった時、レイハンは一つの装置を発明した
             
to make electricity from      to+動詞の原形は不定詞。「〜するために」「〜するための」「〜
             すること」などの用法がありますが、ここでは「〜するための」
             が当てはまります。
                               make…from〜は「〜から‥を作る」。また「‥を作るための」
             はa deviceにつながります。‥にはelectricityが入ります。
             → 彼女が15歳だった時、レイハンは〜から電力を作るため
             の装置を発明した
rain.           「雨」 先ほどの「〜」の箇所にこの語がきます。
             → 彼女が15歳だった時、レイハンは雨から電力を作るため
             の装置を発明した。
             
Reyhan’s device can power 22 LED lamps for 50 seconds.
Reyhan’s device      レイハンの装置
can power         助動詞canの後にpowerが来ていますから、これは動詞
             ‥にエネルギー(電力)を供給することができる
             → レイハンの装置は‥にエネルギーを供給することが
              できます
22 LED lamps        22個のLED(発光ダイオード)の電灯
              → レイハンの装置は22個のLEDの電灯にエネルギーを
              供給することができます
for 50 seconds.        for 「〜の間」  50秒間
              レイハンの装置は、22個のLEDの電灯に50秒間エネル
              ギーを供給することができる

Each device uses only 7 liters of rainwater.
Each device         それぞれの装置
uses                             使います
               → それぞれの装置は使います
only 7 liters                     わずか7リットル
               → それぞれの装置はわずか7リットルだけ使います
of rainwater         「雨水のうちの」という意味ですが、訳をするときは
              ‥of 〜を →「‥の(量の)〜」と表現する方が自然です。
               → それぞれの装置はわずか7リットルの雨水だけ使いま
               す。(少し日本語らしくすると、「わずか7リットルの雨水
               しか使いません」となりますが、英文には否定形がないの
               で原則的に訳した方が文の仕組みがわかるでしょう。)
Its battery can store power to use later.
Its battery          そのバッテリー(電池)
can store           たくわえることができる
               → そのバッテリーはたくわえることができる
power             → そのバッテリーは電力をたくわえることができる
to use later          to+動詞の原形で不定詞。ここは「‥のために」
               後で使うために
               → そのバッテリーは電力を後で使うためにたくわえる
                                  ことができる

Reyhan says she created the device to help poor people, especially in rainy countries.
Reyhan says         saysの発音に注意 /sez/   レイハンは言う
she created         彼女は創造した
               → レイハンは言う、彼女は(自分は)創造した、と
the device          → レイハンは言う、彼女はその装置を創造した、と
to help poor people      to+動詞の原形「‥のために」
                 貧しい人たちを助けるために
                → レイハンは言う、彼女はその装置を貧しい人たちを
                助けるために創造した、と
especially in rainy countries.  特に、雨の多い国々の(に住んでいる)
              → レイハンは言う、彼女はその装置を貧しい人たち、
                特に雨の多い国々の(貧しい人たち)を助けるために
                創造した
Her device is not expensive.  彼女の装置は高くありません

It does not even need power lines.
It does not         それ(her device)は‥しない
even need          〜さえ必要としない
              → それは〜さえ必要としない
power lines.         → それは電線さえ必要としない

It can help many people get electricity.

It can help          それは役に立つことができる
many people         多くの人々
               → それは多くの人々・役に立つことができる
get electricity.         電力を手にする
               → それは多くの人々・電力を手にする・役に立つことが
                できる
               さてここで「・」に何を入れればいいのでしょうか?
               「が」「のに」です。
               → それは多くの人々が電力を手にするのに役に立つこ
                 とができる
               helpの後に目的語(名詞)が来て、さらにその後に動詞の
               原形がくると、「〈目的語〉が〈動詞〉するのを助ける」と
               つなげて訳すことで意味が取れます。一つの型ですから
               覚えておくといいでしょう。
     
                               (つづく)