中学生のみなさんへ  その5

4)英作文

英作文もいろいろな問題にたくさん当たった方がいいですね。そして、一つの文が完成したら、その文の疑問文やその答え、あるいは否定文なども作りましょう。そうして、英語のいろいろな文の形に早くから慣れた方がいいと思います。

私たちの英作文の作り方の注意事項は以下のとおりです。

  問題の日本語文をなんとなく見て答えようとしない。

  まず、日本語文の中に動詞を見つけましょう。見つけたら、英語ではその前には主語が

  来るのでそれを見つける。主語→述語動詞。これが英語の基本型になります。

  しかし、日本語の述語は動詞とは限らない。

  「この花は美しい」。「その話は本当?」。文の最後に〈です(か)〉を加えても不自然で

  なければbe動詞があてはまります。

  前置詞句は修飾する語句(〇〇)をその前に置く。

  〇〇 at (on, in) 〜 の構図を確認する。There is a book on the table.

  

  英作文は語順が決め手。語の配置感覚に、語順訳と音読で慣れておこう。

  英語の語順(主語→述語動詞→目的語→前置詞句など)を思い浮かべて並べる。

  英文ができたら、それらしく読んでみよう。答えがあっていたら終わり、ではありませ

  ん。必ず音読し、自分の言葉にしよう。

文の要素と呼ばれているものを確認しておきましょう。

主語:する人(もの)のこと。日本語では「は」や「が」がつくものに該当する場合が多い。

動詞:主語が「どんな動作をするか」または「どのような状態か」を述べる言葉。日本

語の「〜する」「〜です」などのあたります。

目的語:動作の対象となる人(もの)。動詞の後に来る。「〜を」「〜に」がつく

補語: 動詞の後にきて主語の状態を説明する言葉。(主格補語)

    目的語の後にきて目的語の状態を説明する言葉。(目的格補語)

You主語 speak動詞 English目的語.  あなたは(主語) / 英語を(目的語) / 話します(動詞)

   The boy 主語became a great artist.主格補語  その少年は偉大な芸術家になった。

    I heard a dog目的語 barking.目的格補語 私は犬がほえているのを聞いた。(barkingしているのはa dog)

このように説明されたり、例文を示されたりしても、なんとなくわかった気にはなって

も、「わかった」とはなかなか言えないですよね。

だからこそ、語順訳を通して間違えたり、迷ったりしながらすこしずつわかっていくし

かありません。

まとめ

語順訳やその文の音読を必ず行い、語順感覚を養っておく。

課題文の背景を思い浮かべる。どういう場面での言葉なのかを理解する。

動詞を見つけ、主語を確定する。

出来上がった英作文をかならず音読し、すらすら読めるようにする。

以上、英作文でのヒントでした。

                            (つづく)