2)学校の英語・コア式英語学習の違いはどこにあるのか?
学校・集団授業のあり方
① 1年間の進度が決まっているので、どうしても知識を積み重ねる方式になる。
しかし自分の知識理解の速度が進度より遅くなることは普通にある。
② 個々の生徒の理解の進み具合を度外視して問題集が与えられ、テストが行われる。
生徒個人が自分の努力では追いつけなくなると、その先の内容はますますわから
なくなる。
③ 知識を中途半端にしか理解できないと、いつまでも達成感(英語の中心をつかんだ
感じ)が生まれにくい。
④ 英語ってこんな感じだとわかる前に挫折するかもしれない。
コア式語順訳では
- 淡々とルールに従って誰でも前に進むことができる。次第に訳に慣れ、前に進んでいる実感が得られる。
- 音読もまた自分でできることであり、やった分だけ積み重なっていく。
- 訳と音読を続けると、英語ってこんな感じだとわかるようになる。
- 学校の進度と最初は異なるけれど、次第に教科書がわかるという自信が生まれる。
学校の授業の進度に追いつくには、自力で学習法を見つけないといけません。でも自習では
どうしても限界が生じます。ほんとうの理解を得るにはどうしても「英語って、こんな感じ」
と言う感覚を掴む必要があります。わたしたちの語順訳の方法は、最初こそ戸惑いを覚える
かも知れませんが、かならず慣れます。訳がスムーズにいき、音読をなまけなければ、必ず
成果を手にすることができるでしょう。毎日すこしずつでもやり続ければ語順感覚が育ち、
語順感覚が育てば、英文を見渡せるようになるはずです。
3)コア式「語順訳」は、実践するとなぜ学力がつくのか?
英文はこんな感じなんだということがわからないうちに文法を学ぶと混乱しますよね。
学校のような集団授業では仕方がありません。でも自習で、たくさんの文章に触れてい
れば、文法の感覚もつかみやすくなります。
まずコアでは、物語を訳します。be動詞と一般動詞の区別がまだできていない人や、
過去形や現在進行形がぼんやりとしかわかっていない人でも行うことができます。
英語学習で大事なことは、まず主語、動詞、目的語といった「文の要素」と呼ばれてい
る言葉の意味をしっかり掴むことです。訳をすれば必ずこうした言葉に出会います。し
かし大事なことは、あくまでも英語の「主語」「動詞」「目的語」が何かを知ることで
す。日本語についてではありません。英語はこうした語句の配置によって伝えたい意味
が確定します。先述した五文型がその典型です。語句の配置感覚を手に入れるには、知
識だけではダメです。実際に訳しながら要素をしっかりとつかみ取れるようになれば、
文型が見え始めます。「主語はどれか」、「動詞はどれか」といつも意識し、要素の知識
を本物にすることができれば語順感覚が育ちます。それが育つようになれば、新しい文
章に出会っても、文の全体の姿を見通せて、訳がいっぺんにできるようになります。
語順訳は始めこそ一語一語ですが、次第に語句の集団(チャンク)ごとに訳せるように
なり、それに慣れれば一文を一気に訳せるようになります。辛抱してやってみてくださ
い。文を訳せるようになれば、文法知識も理解しやすくなります。このように、コア式
は英語学習で一番大切なこと、つまり英文の型について見通せるようになります。そこ
から文法を学び始めても必ず学校進度に追いつけるようになります。もう一度繰り返
します。大事なことは、文の要素を形成するチャンクをつかめ、です。
コアの語順訳と音読は、英語の構造をしっかり見極める目を養います。 (つづく)