〜英語の基礎力をつけるための語順和訳と音読〜
NEW CROWN3より、‘A Present for You’ 第4回
あらためて書きますが、知らない単語は調べておいて、各単語の上に書いておくこと。もちろん正しい読み方と一緒に。漠然と私の解説を読むのではなく、文章は全てノートに書き、解説を読んだ後に、もう一度自分で語順訳をした上で、ノートに書き入れましょう。なれてくれば、まず自分で先に訳をしてみて、うまく行かない箇所があれば、ここに戻ってくるようにします。そして何度も言いますが、スラスラ言えるようになってから訳し、訳が終わったら、意味を再確認して、できるだけ見本音声を真似できるようにしましょう。そして、できれば自分が語り手になって音読することを忘れないように。
“Will you buy my hair?” she asked the woman.
“Will you‥? ‥してくれませんか? ‥していただけますか?
buy 買う→ 買う・していただけますか?
→ 買っていただけますか?
my hair 私の髪→ 私の髪を買っていただけますか?
“I buy hair,” said the woman in a low voice.
“I buy 「私は買います
hair,” 髪→ 「私は髪を買います」
said と言った→ 「私は髪を買いますよ」と言った
the woman その女性→ 「私は髪を買いますよ」とその女性は言った
in a low voice 低い声で→「私は髪を買いますよ」とその女性は低い声で
言った
参考までに:in a loud voice 大きな声で
※冷淡な目をした女性が低い声で答えたわけですから、
ここは「髪なら買うわよ」と、少しぶっきらぼうな感じ
の訳があっているかもしれませんね。しかし、語順訳で
は主語は省略しません。こなれた自然な日本語訳を目指
すことはしません。意味を心の内でつかみ、速読できる
段階が来たら、そうしたニュアンスは大事になりますが、
今は英文に忠実に訳すようにしましょう。言葉がどんな
順序でつながっているのかに注意を向けましょう。
“Take your hat off.
“Take〜off 述語動詞が最初に来ているので、命令文。
「〜を取りなさい
your hat あなたの帽子→ 「あなたの帽子を取りなさい。
Let me look at it.”
Let me 私に‥させて、という命令文形式
look at it それをよく見る→ 私にそれをよく見る・させて
→ 私にそれをよく見させて→ 私にそれをよく見せて
it=(your) hair
Della took off her hat.
Della took off デラは〜をとった tookの原形はtake
her hat 彼女の帽子→ デラは彼女の帽子をとった(脱いだ)
“Twenty dollars,” said the woman.
“twenty dollars,” 「20ドル」
said the woman とその女性は言った→ 「20ドル」とその女性は言った。
“OK,” Della accepted her offer.
“OK,” 「わかりました」「(それで)けっこうです」
Della accepted デラは受け入れた
her offer. 彼女の提示額(付け値)→ デラは彼女が提示した額を
受け入れた。
Della took the money and hunted all over town to find Jim’s present.
Della took the money デラはお金を受け取った
and hunted そして探し求めた→ デラはお金を受け取った、そして
探し求めた
all over town 町の至る所→ デラはお金を受け取った、そして街の
至る所を探し求めた
to find Jim’s present ここのto findは不定詞で、見つけるために、と訳しま
す。→ ジムへのプレゼントを見つけるために
→ デラはお金を受け取って、ジムへのプレゼントを見
つけるために町の至る所を探し求めた
She found it at last.
She found it 彼女はそれを見つけた
at last. とうとう→ 彼女はそれをとうとう見つけた。
彼女はとうとうそれを見つけた、の方が良さそう
ですが、できるだけ英語の語順にこだわりましょう。
She bought a gold watch chain.
She bought 彼女は買った
a gold watch chain. aは特に訳さなくてもいいでしょう。金時計の鎖
→ 彼女は金時計の鎖を買った。
It was twenty-one dollars.
It was それ(it=the gold watch chain)はだった
twenty-one dollars. 21ドル→ それは21ドルだった。
“Jim’s gold watch will look nice on this chain,” she thought.
“Jim’s gold watch 「ジムの金時計
will ‥でしょう→「ジムの金時計はでしょう
look nice 素敵に見える→ 「ジムの金時計は素敵に見える
でしょう
on this chain この鎖をつけると→ 「ジムの金時計はこの鎖を
つけると素敵に見えるでしょう」
she thought. 彼女は思った→ 「ジムの金時計はこの鎖をつけ
ると素敵に見えるでしょう」と彼女は思った。
on this chainのところを「この鎖をつけると」というように、日本語では「つける」という動詞を使いました。英語には動詞はありません。前置詞onは「〜の上に」とだけ思いがちですが、このように、何かあるものに接触している様子を表します。
ぜひ自分で辞書を開き、調べてみてください。