中学の英語教科書を語順にそって訳してみる   その9

〜英語の基礎力をつけるための語順和訳と音読〜

City Lights 第2段落

But the police thought, “Charlie stole the rich man’s money.”

But               しかし

the police          警察
       しかし(その様子を知った)警察

thought,           考えた  現在形はthink
                   しかし警察は考えた

“Charlie           「チャーリー

stole               盗んだ  現在形はsteal
                   「チャーリーは盗んだ

the rich            その裕福な
       「チャーリーは盗んだその裕福な→ チャーリーはその裕福な盗んだ

man’s              男の人の  〇〇’sは「〇〇の」、という所有の意味を表します。
         人称代名詞の所有格my, your, hisなどと同じ働きをします。
       「チャーリーはその裕福な盗んだ 男の人の
      →「チャーリーはその裕福な男の人の盗んだ

money.”             お金
       「チャーリーはその裕福な男の人の盗んだ お金
       「チャーリーはその裕福な男の人のお金盗んだ」と。

The rich man was forgetful and did not say anything.

The rich man      その裕福な男の人 (直前に同型の句がありましたから、ここは
          まとめて訳しました。)

was                  だった    現在形はis  「ある、いる、なる、です」などと訳す
         その裕福な男の人はだった

forgetful             忘れっぽい
         その裕福な男の人は忘れっぽいだった→ 忘れっぽかった

and                  そして
         その裕福な男の人は忘れっぽく、そして

did not〜anything.  何も〜しなかった 現在形 do(does) not 〜anything
         その裕福な男の人は忘れっぽくてそして、何も〜しなかった

say                  言う
         その裕福な男の人は忘れっぽくて、そして何も〜しなかった 言う
         → 何も言うしなかった → 何も言わなかった
         その裕福な男の人は忘れっぽく、そして何も言わなかった

So the police put Charlie in jail.

So                   そこで

the police           警察
         そこで警察

put 〜 in jail.    〜を刑務所に入れた  putの現在形もput 
                  そこで警察は〜を刑務所に入れた

Charlie               チャーリー
         そこで警察は〜を刑務所に入れた チャーリー
         そこで警察はチャーリーを刑務所に入れた
                               

※もとになった話(「街の灯」というチャップリンの映画)の内容を省略して書かれているので、こんなふうにすぐに警察がチャーリーを捕まえてしまうのは、ちょっと納得がいかないかもしれませんね。ぜひ映画を見てみてください。

※そろそろ、語順に沿って訳す感覚がわかってきたのではないですか。主語には「が」や「は」をつける。目的語には「を」や「に」をつける。そして述語動詞の部分は、日本語では最後にもってくる。この三つの約束を守るだけでも、ずいぶん訳せるようになったと思います。
教科書の本文の英語を、この語順訳の方法で訳してみてください。短い文が多いので、きっとやれると思います。ノートの左側に英語の原文を、右側には自分が訳した日本語を。英語をスラスラ言えるまで読む練習をしたら、その日本語訳を見て英語をいう練習をしてみましょう。教科書がぐんと身近に感じられるようになっているはずです。ただ上手に読む練習だけではなく、最後はその文の書き手、語り手になったつもりで読むのがいいのです。

(つづく)