〜英語の基礎力をつけるための語順和訳と音読〜
Della wanted to buy a present for her husband, Jim, but they were poor.
続きを始めましょう。あと少しです。
Della wanted to buy a present for her husband, Jim, but
デラは彼女の夫、ジムのためのプレゼントを買うことを望んだ、 しかし
butは新しい文を始める接続詞で「しかし」「けれども」の意味です。しかしその直前には文の終わりを表すピリオド[ . ]ではなく、カンマ[ , ]になっていますから、文としてはつなげて訳します。日本語でも「。」ではなく「、」になります。
Della wanted to buy a present for her husband, Jim, but they
デラは彼女の夫、ジムのためのプレゼントを買うことを望んだ、 しかし 彼らは
theyは人称代名詞の第三人称複数形の主格(主語になる格)。 heやsheというように単数の場合のような男女の区別はありません。
Della wanted to buy a present for her husband, Jim, but they were
デラは彼女の夫、ジムのためのプレゼントを買うことを望んだ、しかし 彼らは だった
wereはbe動詞 are、「ある、いる、なる、です」、の過去形です。ここでは「であった」「だった」と訳しておきます。
Della wanted to buy a present for her husband, Jim, but they were poor.
デラは彼女の夫、ジムのためのプレゼントを買うことを望んだ、しかし 彼らは 貧乏だった。
あるいは、「貧しく・あった」「貧しい・でした」で「貧しかった」「貧乏でした」
二つの文でできた文(重文)では、二つの主語(緑字部分)があり、二つの述語動詞(赤字部分)があることがわかります。英語では主語と述語動詞が近接しているのに、日本語にするとその二つがどんどん離れていきます。だから、英語を学ぶ時は、この主語→述語動詞とすぐにつながる感覚をしっかりと意識できるようになることが望ましいのです。
今回はここまでにします。いきなり、長い文を取り上げたので、少し難しく感じたかもしれません。でも、大丈夫です。本番はゆっくりと進みます。(今回の分量の半分くらいを目安にするつもりです)。また、1年生なら、学校ではまだ習っていない言葉や内容も書いてありますが、気にしないで進んでください。すぐにわからなくても繰り返し同じ内容が出てきます。そのうちわかるようになれば良い、という程度でかまいません。
そうそう、大事なことを忘れていました。どんな文も正確な発音でスラスラ言えるようにしましょう。説明のためのどんな例文でも、必ず声に出して読みましょう。黙ってわかった気になるのではなく、はっきりと読めるようにした上で学びましょう。教科書や参考書には単語や熟語の意味が書いてありますが、まず正確に読めるように音声見本を聞いて声に出しましょう。声に出して読み続けたら、それだけでも英語の何かが見えてくるはずです。
この方法で学習できるようになれば、教科書のどの箇所の文も自分で訳せるようになるはずです。長い文だと少し大変ですが、短いものなら楽勝!になるでしょう。
この方法に慣れてくれば、最後はいちいち日本語に訳さない、つまり、かたまりごとに意味をつかんだら日本語にしないで、そのまま次のかたまりへといく。同時通訳的なつかみ方ができるようになるでしょう。
Della wanted /to buy a present/ for her husband, Jim,/ but /they were poor.
デラは望んだ→ プレゼントを買うことを→ 彼女の夫、ジムのための→ しかし→ 彼らは貧しかった
(つづく)